大貴との出会い

大貴と私の出会いは大学のサークルの新歓でした。

大勢でワイワイする事が苦手な私は欠席する予定だったのですが、友達に無理矢理連れて行かされて未成年にも関わらずお酒を飲まされてしまいました。

私はお酒に弱く、一口で真っ赤になってしまう様な体質だったので何杯も飲まされたその日は最悪でした。沢山の人が騒ぐ声がすごくうるさくて、私は会場の外に1人でうずくまっていました。

すると1人の男性が「大丈夫?」と声をかけてきました。この時、正直私は「まずい」と思いました。これはもしかしたら酔ってる事に付け込まれて何かされるのではないか。回らない頭でもそれだけの事は考えられました。

そんな事を考えてる間にその男性はどこかに行き、すぐに私の所に戻ってきました。

「お水、飲める?」

その男性は本当に私を心配してくれて、お水を持ってきてくれたのです。変な事を考えてしまった自分を恥じながら、私は男性からお水を受け取りました。

それから私が落ち着くまでその男性は「未成年に飲ませるなんて酷いよな〜!」など一方的に他愛も無い話をしながら私の傍にいてくれたのです。彼が傍にいてくれた時、とても安心出来て嬉しかったのを今でも覚えています。

そして、この時の優しい男性こそが、私の運命の相手大貴だったのです。